二十世紀作品集 by 福島 勝彦
二十世紀の時代にこつこつと書き溜めた「作品」のうち、今でも読むに堪える(と自分では思っている)ものを公開しました。さらに、二十一世紀に入ってから〈書き下ろした〉作品もたくさん、掲載しています。
このページの「ブックマーク」を保存して、「電子書棚」とし、おりにふれて、お気に入りの作品をご一読ください。
2023.09.18 更新
リンク(こちらもご覧ください)☞「同人誌・百万遍」
《新規書き下ろし》
昭和三十九年三月、肌に触れる風も生温かい中旬過ぎの午後、ぼくはひとり、京阪京橋駅から特急電車に乗り込んだ。この電車に乗るのも回を重ね、京都までの普通定期券もすっかり手になじんでいる…
39. 北海道3
定年まであと10年となってからも、修学旅行の付き添いで北海道へはもう3回行くことになった。その時々の学年にはいろんな特徴があり、さまざまな出来事もあった…
38. 北海道2
在職10年を超えるようになり、これまでの中高一貫の6年間を受け持つスタイルから、高校を中心に担当するスタイルに切り替えた。その結果、高校2年での「修学旅行」について行く回数は飛躍的に増えたが、学年内での自分の立場が微妙に変わってきて、教師間のさまざまな人間模様も目に入るようになってきた…
37. 北海道
私がはじめて北海道に行ったのは、高等学校に就職して3年目の夏休みだった。修学旅行の「下見」に行ってみないかと誘われたのだ。本番では「フェリー」だったが、下見では、特別に飛行機となっていた。私にとっては、北海道もはじめてなら、飛行機もはじめてで、出発の日が近づくにつれて、胸が躍るのを抑えきれなかった。ところが、出発当日になって、思いがけないことが起こった。
36. コラムの練習(た)体重
自分は一生、60キロを超えることはないのではないか。高校3年の中頃までずっと、そう思ってきた。体重のことである。
35. 私のビートルズ(決定版)
これまでに書いたビートルズに関する文章2編に、今回書き下ろした1編を加えて「決定版」とした。
趣向で、執筆の新しい順に並べてあるが、どの文章から読んでもらってもかまわない。
34. コラムの練習(し)小学校の恩師
H先生は筆まめな人で、年賀状を出すと、必ず返事をくださった。なのに、昨年はどうしたことか返事がなかった。どうされたのかな、と思いながら…
33. コラムの練習(せ)専門
「あなたは、スペシャリスト、ゼネラリスト、どちらのタイプだと思いますか?」 ある会社の面接でそう尋ねられて、間髪を入れず、「それは、スペシャリストです」と答えた私であったが…
32. コラムの練習(せ)1973年の運動会
私がその6年一貫の私立男子校に就職したのは、1973年のことだが、そのとき、「生徒会指導委員会」という校務分掌に配属された。
31. わがデジタル創世記
全面的に手直しして、本になりました。
30. コラムの練習(め) 眼鏡(めがね)
いつごろから目が悪くなったのか、まったく記憶がない。あるとき、母親が学校に呼び出され、担任の先生から「大変なことになっている」と云われ、慌てて.....
29. コラムの練習(と) 図書館
「におい」は記憶を喚起する、と云われるが、その逆もまた真なのだろうか。私の場合、黴臭い、どこか蝋を含んだような「におい」の記憶がかすかにあって、それは、むかし通っていた小学校の、図書館の「におい」であった。
28. コラムの練習(な) 夏
8月生まれだから、夏には強いはずだ。そう自分に云い聴かせて、真夏の暑さを凌いできたことがあったが、近年、それが口実ではなく、現実になりつつあるのを感じている。
27. コラムの練習(し)人口問題
かつては、人口の「増加」が問題だった。しかし、半世紀経って、人口は1.5倍になり、いまや「減少」が心配されている。それは、なぜか?
26. コラムの練習(め)『明治憲法』
「明治憲法(大日本帝国憲法)」を論じて、「明治国家」の正体に迫る
25. コラムの練習(あ)『悪人正機(あくにんしょうき)』(改訂版)
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という親鸞のことばについて
24. 名著紹介『核の栄光と挫折・巨大科学の支配者たち』
原爆から原発、そしてスリーマイルまで、「原子力」をめぐる人物たちの歴史を綴った《まぼろしの名著》
ダイジェスト ☞ 「第1部 1940年代」
「第2部 1950年代」 「第3部 1960年代」
「第4部 1970年代(前)」 「第4部 1970年(後)」
17. 詩を暗誦する(1) 《新規書き下ろし》 ~ ある日、ふと詩を暗唱してみよう、と思い立った日から、少しずつ、生活が変わりはじめた.....
18. 詩を暗誦する(2) 《新規書き下ろし》 ~ 私が教師という職業を得た経緯、そして、最初の学校で知りあった国語の先生が驚いたことに、その後.....
19. 詩を暗誦する(3) 〈新規書き下ろし〉 ~大学に「学生運動」というものがまだ健在であった頃のお話し。
20. 詩を暗誦する(4) 〈新規書き下ろし〉 ~(続)大学に「学生運動」というものがまだ健在であった頃のお話し。
21. 詩を暗誦する(5)《新規書き下ろし》 ~12編の詩を暗誦し終えて自信をつけた私はいよいよ「大作」に挑戦したが......
22. 詩を暗誦する(6) 《新規書き下ろし》 ~ 最終回。3年8ヶ月に及んだ「詩の暗誦」の結果、残ったものは......
23. 「社会主義」の世紀の終わり ~ 20世紀とはどんな時代だったのか ~
これまでの目次 1. 幻想の世界制覇 ~ ぼくのビートルズ
2. 廃工場 ~ 小説三部作の1
3. 校舎 ~小説三部作の2
4. 日曜日 ~小説三部作の3
5. 「上品」ということ ~ 小エッセイ
6. 私学の時代? ~教育時評1991
7. 名著3冊 ~「アジア史概説」「1984年」「ヨオロッパの人間」
8. 文体について ~太宰治覚え書き
9. アナログ処分の日 ~ぼくのビートルズ・後日譚
10. 夜歩く(上) ~回想風エッセイ 〈徳島阿波踊り〉の巻
11. 夜歩く(下) ~回想風エッセイ 〈大阪・千林界隈〉の巻
12. アトランタの教訓 (1)
~教育時評。アトランタ五輪惨敗の分析から、日本の問題点に迫る。
13. アトランタの教訓 (2)
~今回は、日本のプロ野球発祥の「秘密」と現在も抱える問題点について。
14. アトランタの教訓(3)
~(1)に対する批判に答え、学校のクラブ活動の意義について考える。
15. アトランタの教訓(4) ~ 「するスポーツ」と「観せるスポーツ」、「体育会系」練習の問題点、田尾安志・立花龍司対談など。
16. アトランタの教訓(5) ~ 競技スポーツの「脱学校化」への具体策を提言する。